ジャン=ポール・ベルモンドについて知ってる2,3の事柄

Jean-Paul Belmondoが亡くなった。

フランスの俳優で大変人気の高かった人物だ。

ソースを探し出せないが昨晩調べた時にはベルモンド氏の自宅で亡くなっていて家族が発見したとあった気がするから正式に亡くなったのが九月六日なのかそれより少し前なのかはわからない。

もしかしたら1日くらいのズレはあるかもしれない。

 ジャンポールベルモンドを私が知ったのがいつで最初に見たのが何かはもう思い出せない。

ボルサリーノを見たことは覚えているがその時点ですでに彼を好きだったからもっと他の映画を見ているはずだ。

数年前にTVKかMXで「リオの男」を放送していたのでテレビで録画して妻と見たがやっぱり軽妙で面白かった。

私はアップルで女は女であるを購入し、横浜のディスクユニオンで気狂いピエロを買ったが妻は結婚前から勝手にしやがれを持っていたと思う。

つまりジャン=リュック・ゴダールにベルモンドが出た3作品がうちには全てある事になる。

(ゴダール映画、他にもベルモンドは出ているのだろうか?)

私が知っていること1 ベルモンド氏はコミカルな2.5枚目

 ルパン三世やコブラといった日本の漫画キャラクターはこのジャンポールベルモンドがモデルになっているというけど、それは彼の映画の殆どでルパン三世やコブラのような役回りなので納得がいく。

ベルモンドの役どころは大抵強くてカッコ良くて日常シーンでちょっとしたドジを踏んでは観客を笑わせる役所だ。

映画「リオの男」では歩きながら着替えるシーンだったかでズボンを脱ぎ下半身はパンツ一枚になった姿が確か後ろから映されていたと思う。

ああいうのはアニメファンに有名な「ルパンダイブ」のヒントになっているのではないかと思う。

こういう2枚目なのにコミカルな役どころを併せ持つ男性俳優は男性社会では上に行きやすい時代背景も相待って彼の人気は高まったかと思う。

男社会では男が主導権を持っていてプライドの高さから表立ってモテる男性を批判できないので、裏でこっそり人事権などを使ってこういう2枚目を排除してしまう。

その状況は今も変わらない。

ベルモンドの役どころはそいう鬱屈した男性の嫉妬心を逆撫でしない絶妙のキャラクターであり、彼の魅力を素直に受け入れやすい土壌を培ったかもしれない。

知っている事2 フランス黄金期の二大スターだった

 ジャンポールベルモンドを語る上で忘れては行けないのがなんとアランドロンだ。

二人はフランスを代表する人気俳優で人気を二分していた。

日本だとアランドロンの名前ばかり取り沙汰されたのが昭和でアランドロンというのはハンサムや2枚目という「顔が良いこと」の形容詞として定着さえしていた時代がある。

一方でジャンポールベルモンドはそういった場面で使われることが無かったので、チャールズブロンソンやハンフリーボガード、ショーンコネリーみたいに有名で見た目はいいけど俳優の一人みたいな扱いだった。

だからフランスの俳優といえばアランドロンだったんだけど、本国フランスではベルモンドとドロンの2大俳優という扱いだったらしい。

これを私が知ることになったのが映画「ボルサリーノ」のテレビ放映時だ。

放送当時主演の二人、ベルモンドとドロンがどちらも人気俳優でどちらかが目立ちすぎるとクレームがついちゃうような状況だったらしくラストシーンでは両者がちゃんと輝くようなシナリオになっていた。

冒頭、ベルモンドとドロンが出会うプールバーで殴り合いの喧嘩になるシーンでも引き分けになるようなシナリオになっていたが、ベルモンドはドロンを殴ると壁にあったビリヤードの得点をカウントするらしき算盤の様なものの玉を「一発殴った」とでも言いたげに一個横にずらし、振り返った所をドロンに殴り返されるというコメディーリリーフもしっかり盛り込まれていた。

二人のキャラクターを存分に活かした内容の映画となっている。

知っている事3 ベルモンドはテニスをする

 村上龍のエッセイで知った事だが、ベルモンドはテニスをするらしい。

これどういうことかっていうとドロンはテニスをしないのだ。

ますます混迷を深める話し方だが、実はこれベルモンドとドロンの生まれの違いを端的に表した話らしい。

つまり生まれ育ちが上流のジャンポールベルモンドはテニスをするが、庶民出身のアランドロンはテニスをしないんだそうだ。

これは二人のベルモンドはどこか余裕があってコミカルな役柄も辞さないキャラクターイメージと、ドロンのどこか影のあるセクシーさを裏付ける出自と言えるんじゃないかと思う。

映画を見るだけの私からすると俳優の生まれなんてどうでもいいことなんだけど、それが彼らの持っている雰囲気に影響しているとすればそれは多様な来歴であることが映画作品の多様性に貢献しているかもしれないしフランス映画界にとって大きな財産だったかもしれない。

投稿日:
カテゴリー: DAILY