不可解な打線マーク
もうこの考え方。
私の知識が古いのかもしれないけど日本シリーズって対戦相手の打者を2人まで徹底マークで抑える事ができると聞いた。
よく研究して投手と捕手が誰であっても確実に2人の打者を事実上消してしまう方法だ。
毎回、シーズン主役だった選手が意外に打てない事があるけど自分はこの情報をずっと信じてるので「打てない」のではなく「打たせない」のだと思ってる。
オリックスで言えば森選手が徹底して抑えられたし、阪神は大山選手と佐藤選手が抑えられたんじゃないかと思う。
でも不可解だ。
阪神打線の中心選手はどう考えても近本選手だと思う。
だから近本選手と、佐藤選手か大山選手のどちらかを抑えるだろうと予想してた。
ところがシリーズが始まってみたら近本選手が打つ打つ。
こりゃ何が起きてるのか?と思ったものだ。
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かと言って阪神のマークもようわからん
じゃあ阪神はオリックスの誰を抑えたのか?
森選手は流石にあの成績だし良いとこでは打たせてもらえてないからマークしたんだろう。
でもあとは?
誰を抑えに行ったんだろうなあ?
投手力主体のチームなんだからオリックスを相当抑えて行かないと勝てないよね?
ましてここ三年連覇してシリーズも2022年優勝。
生半可な戦術では勝てない相手だ。
あんなに打たれていては勝てないよねえ?
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岡田監督はオリックス監督時代に9番打者の使い方が染み付いた?
ただ阪神打線の理解がオリックスに足りてなかった気がするのが阪神に有利に働いたかもしれない。
岡田彰布監督は阪神の監督をやってからオリックスでも監督を経験してるから指名打者も体験済みだ。
この時の感覚で阪神打線を面白い打順にしたんじゃなかろうか?
普通は打線て1番から9番まで並べて下位打線はチャンス作れたら儲け物くらいに考えてそうに思う。
けど岡田監督は打線を線ではなく輪で捉えていたように思う。
それは近本選手から始まる打順というのは一回の表或いは裏だけで、あとは木浪選手から始まる出塁に主体を置いた攻撃を開始。
投手が打席に入ったらバントで送ってランナー2塁で近本選手という打順。
つまり事実上の3番打者に近本選手を抜擢している。
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得点圏打率は近本選手がナンバーワン
阪神打線の中でも近本選手の得点圏打率はとても高い。
今調べたら近本選手の得点圏打率はセリーグ全体でも首位だった(2位は横浜の宮崎選手、3位が牧選手URL)。
ここ抑えんと阪神のペースになるのは「あたりまえよ」。
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2022年山本、宮城らを投じて2敗1引き分け
ヤクルトが負けた日本シリーズだったけどオリックスの戦いには疑問符がついた。
開始から3試合で0勝だったのだ。
それもダブルエースを立てながらこの結果なのでどうもいかんなとヤクルトを応援していたもののオリックスの状態が気になった。
案の定、戦力と戦略に劣るヤクルトが負けたので結果は予想通りとなったけど、それにしても二敗したのはいただけない。
この時点でオリックスはシリーズ対策を練り直しておくべきだったかもしれない。
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ベンチワークの妙で負けた
選手層ではオリックス有利と思ったのはここ2年ずっとそうだが、今年はベンチワークの妙で負けた気がする。
岡田監督は試合巧者であるから気をつけないといけない。
セリーグ監督でいうと近年ではラミレス監督と岡田監督は厄介な監督だ。
彼らを相手にする場合は言ってることとやってる事がそこまで一致しない事を注意した方がいい。
知識派の時代は平成に終わり知性派の時代に入ったことはプロ野球を見る限り確実に始まりつつあるように思う。