SpaceXの「Direct to Cell(衛星の携帯基地局)」打ち上げ成功がNTTに何を伝えるか?

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KDDIも参加するSpaceXの「Direct to Cell」対応Starlink、まずは6基打ち上げ

 

NTTは高みの見物をしているだろう

スターリンクが新たに衛星を上げた。

今度は衛星から携帯に直接アクセスできるようになる。

携帯→衛星→基地局→地上のインターネット

と言う事らしい。

つまり携帯が接続する相手となる基地局が衛星になるって話だ。

NTTの人の考え方からすると多分高みの見物をしているはずだ。

だってどっちみち地上インターネットは事実上NTTの光回線で握られているし、この衛星が出てきてもそこへの依存は変わらないからだ。

私が懸念しているのはつまり、当然そこではない。

以前は衛星インターネットがほとんど有効でない世界だったがスターリンクが現れウクライナの戦況にすら影響を与えた。

衛星通信がその影響力を時間とともに大きさを増していることの方が、そっちの方が余程重要だ。

 

インターネット回線網が全てワイヤレスでも構築可能?

技術的にはすでに衛星の間で高速通信が可能だ。

Amazonの開発した通信システムは光ファイバーケーブルの通信より30%高速に通信できる赤外線通信システムだ。

つまりスマートフォンから衛星基地局を介して通信する仕組みは存在する。

衛星間の高速通信システムは日々高速化しており光ケーブルより高速。

衛星間通信にはリスク(衛星間を遮蔽する物体がある場合、及び衛星間の距離次第では遅延するなど)が伴うものの全ての通信をワイヤレスにしてインターネット回線網を構築することが可能だ。

言ってみればNTTドコモが展開するホームルーターみたいな状態が世界規模で、インターネット全体の何割かあるいはほとんどをこれで構築する可能性すらある。

 

時間は海外企業に微笑んでいる

時間の経過は全て海外の衛星通信に微笑んでいる。

日本の場合はどうか?