コロンボ警部のプリティーウーマン
今回のコロンボ警部はついてませんで得意(ではない)場所、つまり高所が現場になっております。
これは#2の死者の身代金で初登場のプロパティーでしたね、容疑者に誘われてセスナ機に乗せられるシーンでコロンボがボロボロになってましたがあれって飛行機が苦手なのか高所が苦手なのかいまいちはっきりしませんでしたが、この話ではキッパリロープウェーで高いところに連れていかれると、窓から下をまともに見られないって描写で高所恐怖症を表してました。
コロンボのコミカルな描写っていっぱいありますがこの高所シーンもその一つではあります。
映画プリティーウーマン、これを受けて洋ドラのTHE OCでもそれぞれ男性主人公が女性主人公に高所恐怖症がありながら女性にアプローチすることで心を開いてもらう場面を思い出します。
が、コロンボの場合相手が容疑者ではありました。
あ、あ、でも待ってください。
もう一つだけ。
警部は高所お嫌いでしたよね?
だったらドラマ終盤で容疑者と重要参考人と警部の三人でロープウェーに乗った時のあの落ち着き払った感じって、これ一体どういうことでしょうね?
珍しい犯人ロジャーさんの軽薄な感じを野沢那智さんが好演
アラン・ドロンでスペースコブラな(=といった俳優さん、アニメーションキャラクターの声優を担当された)野沢那智さんとコロンボな小池朝雄さんの直接対決第一回戦。
容疑者のロジャーさんはコロンボシリーズでも屈指の「軽薄な感じ」がするキャラクター。
大きな石油化学関係会社の御曹司で博士号かなんかも持ってるし顔も良いと三拍子揃ってるサラブレッドなんですが、性格的には軽薄で仕事をせず会社内に自信のカメラ趣味の為の専用室(=暗室・・・フィルムカメラで撮影したフィルム現像やネガからプリントする設備、光が入らない真っ暗な部屋であることが望まれるが白黒写真に限っては赤いライトのみ許されている部屋)を作らせていたりと、公私混同、仕事しない、軽薄の三拍子も揃っているという肩書きが全て帳消しになる程の困った人です。
この犯人の困った感じを普段はニヒルで頼りになるけど社会に対してちょっと反抗的な感じがお得意の役柄な野沢那智さんによって見事に演じられています。
スペースコブラで主人公が相手を煽ったりする場面のあの軽ーい感じがずーっと続くと思ってください。
ええ、疲れますよロジャーさんの周囲の秘書や親族や部下の人たち全員。
ロケ現場ってここ?
パインワイルドのロープウェイを使えば良いのに車で山登りした社長が行方不明になるところが話が始まるんですが、刑事コロンボがこのロープウェーで捜査に向うシーンがあります。
コロンボって死者の身代金(Ransom for a Dead Man)でセスナに乗せられ高所恐怖症設定が追加?されています。
この話でもそれは健在で外をまともに見られないシーンがあるんですが、まあこの映像がそのロープウェイなんだとしたらここに乗せられてたのかと単に役所に過ぎないとは言えコロンボ警部(警部補)が気の毒になってきます。
本当にこの映像の場所であってるんですかね?
ゴンドラの形も違うし山頂の駅の様子も全然違うんですが単にあれから40年近く経って改良されたのかなあ?