あのホームランに選手の成績とチームの勝利がかかっていた
2025年5月27日の8回表、得点は中日0−1ヤクルトでランナー1塁。
打者は真ん中高めのストレートを叩いて打球はライトポールに向かって飛来。
スタンドに飛び込んだ。
これでツーランホームランで逆転か?と思いきや。
審判の判定はファール、監督のリクエストも実らずファールの判定は変わらなかった。
ただ中日ベンチは覆って当然と考えていたようで大変不満そうである。
イニングは8回であり、ここで逆転すれば裏の2イニングを勝ちパターンで乗り切れる算段はあっただろう。
中日の投手力に対して2025年5月時点でのヤクルト打線の打力では99%中日が勝利していただろう。
何故ホームランだと確信したか?
打者が判定に驚いた仕草をしたのが多分一番大きいだろう。
彼から見ればボールがポールの内側を通過したと確信できたからあのポーズになった筈だ。
LINK 判定に驚くバッターランナーの写真
ではリクエストした監督はというと「俺たちは三塁ベンチからライトへ真っすぐ見ている。(打球がポールを)巻いている、という確信があった。(記事へのLINK)
中日の複数の人が視認した結果、ホームランだと確信したという事が大きいわけです。
スロー再生を見てもボールがポールの内側に消えて見える
神宮球場に行って確認した私はカメラの位置的に一塁側後方にカメラがあるのを見ました。
あそこから撮っているんだろう、そしてポールを通過するときにスロー再生でボールが消えるんだからホームランと映像では見えるはずだ。
確かにそうかもしれない。
しかし・・・。
疑問1 映像はもうフィルムじゃない
フィルム撮影ならコマ間に映像はありませんが、デジタルの場合コマとコマの間って映像作ってないだろうか?
前のコマと次のコマの間の映像が必ずしもレンズを通して撮影された映像が再生されているかどうか誰かわかるだろうか?
捕捉としてこちらのAIの意見を提示します(※補間フレーム 後述)
疑問2 ライトの野手の様子
映像の隅っこに映っているヤクルトの野手がボールを見送った後でガッカリしていないのだ。
これは野手の性格にもよるからなんとも言えないが、本塁打を見送った選手はもうちょっとガッカリしそうだけど、映像の野手はファールを見送り状況が継続する時の様子に見える。
疑問3 スタンドのお客さん
ライトポールの一番近くで見ているのはライトスタンドのヤクルトファンだ。
その彼らの中に歩いている人、席から立ち上がっている人の合計3人ぐらいが「咲いて(V系バンドのファンの子がやる両手を広げる仕草、審判のファールジェスチャーをして)」いるのだ。
だた彼らはヤクルトファンだから信憑性が損なわれると思うかもしれないが、ホームランを打たれた側のファンはガッカリして工作する余裕はほとんどないと思う。
疑問4 ボールの落ちた席
映像をよく見るとボールが落下した位置は階段の手前側になる。
階段の向こう側にある客席ブロックのそのまた向こうには球場への入り口が存在する。
ということはボールの落下位置は「外野ライト側指定席」の中央ややスタンド寄りということにならないだろうか?
この「外野ライト側指定席」という名称からはライトスタンドの外野席に思えるから、ここに落ちたらホームラン?いえいえ、実はこの一角はライトポールの右、すなわちファールゾーンなのだ。
ホームランの打球は直進しているとは限らないから、曲がって外に出た可能性もあるけどちょっとポールから遠くないだろうか?
但しNPBは本塁打と後日認めた
NPBもあの後独自に検証し『本塁打たる映像を確認した。ただ、当時、審判団は精いっぱいの検証をしたことは受け止めてほしい』
おそらくポールでボールが消える映像をNPBで検証し、結論としては「あれはホームランだった」と認めています。
NPBがホームランだというのだからあれはホームランです。
中日ドラゴンズは3年連続最下位から脱し今年は4位と見事に復活しつつあります。
ですがこれが僅差の2位で終わってたらこの判定は大問題になってしまっていたでしょう。
リプレイ検証の確認動画も地元テレビ局の映像を見てるだけで専用の画像がないこともわかりました。
じゃあその「本塁打たる映像」とはその映像なのかな?とも思います。
ここは今後、ぜひ改善していただきたいと思います。
LINK
現地の球場で3人の審判が集まり、地元放送局が流しているVTRを小部屋で見るだけ。その映像を止めることもできなければ、巻き戻し、スロー再生、拡大もできません。
補完フレーム
以下はAIの意見です
『🎥 映像の仕組み:デジタル映像の「補間フレーム」
近年のプロ野球中継では、ハイスピードカメラ以外にも**デジタル補間(フレーム補完)**を使ったスロー再生が多用されています。
これは、例えば30fps(1秒間に30コマ)の映像を120fps相当のスローで再生する際に、実際には存在しない中間のコマをAIやアルゴリズムで生成して「なめらかに」見せているのです。
⚠️ 問題点:実際に撮影されていない「仮想フレーム」
この補間処理では、2つの実際のフレームの間にある物体の位置や形状を推定して描画します。
そのため──
ボールがポールの裏か表かなど、ミリ単位の位置関係を判定する場面では、
補間されたフレームが実際とは異なる位置を描いている可能性があります。
特にボールが高速で移動している場合(150km/h前後)、
隣のフレーム間でボールが数十センチ移動しており、
補間が追いつかず、**「偽のコマ」**が生まれることがあります。
🧠 つまりどういうことか
NPBが5月27日の試合で再検証し「実はホームランだった」と認めた件も、
当初の映像で使われたスロー再生が 補間映像(非実写フレーム) を含んでいた可能性があります。
その結果:
初回のリプレイ判定では“ファールに見える補間フレーム”を参照していた
後日の高解像・非補間映像(生フレーム)を再確認したところ“ホームランと明確にわかった”
という流れが起きたと考えられます。
✅ 補強情報(実際の放送現場でも)
テレビ局によっては:
「スーパースロー(補間あり)」
「ハイスピードカメラ(実写)」
の2種類が混在しています。
スポーツ判定では後者(ハイスピード実写映像)しか証拠に使えないのが原則です。
そのため、誤判定が起きた原因が
「補間スロー映像を基にした可能性」
として、現場レベルで議論されたとしても不思議ではありません。』