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ルパン三世 カリオストロの城 そりゃ偽札だったら捨てるでしょ 冒頭で偽札を捨てるのにラストで偽札の原版を欲しがるのは何故か?について 妄想

多分こういう話じゃないかって私の妄想です

私には詳しいアニメの事情とかわからんです。

ただこういう話だったんじゃないだろうか?

と思ったことを書いてみます。

これが解説と言えるのか?

ルパン三世 カリオストロの城とは?

通算二本目の劇場版ルパン三世で公開は1979年と遠い昔の映画です。

テレビではセカンドシーズンが放送されており結構な人気のあるコンテンツだったんですが最初の劇場公開当時は映画自体、興行成績的にはそれほど良くもなかったそうです。

前作のルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年12月16日 公開WIKI)は当たったので制作会社的にはがっかりの結果だったのかもしれませんね。

今では通算で稼いだ金額が逆転してるかも?ですが、複製人間も面白い映画なのでぜひ見ていただきたいです。

カリオストロは謎が多い作品と言われている?

私は謎があるとは知りませんでしたが後年、公開当時の(1979年時点で現役だった)ヲタクの人達が実は矛盾点や謎を発見していて「これはおかしい、あれはおかしい」となっているという事らしいです。

私は作品を見る時に「劇中で登場人物がこう言ってるんだから、作者はこういう世界だと言ってるんだ」と良く言えば素直に、悪く言えば凡庸にみているぼーっと「見たことをそのまま受け止める」ただの子供だったのでなんの謎も感じたことはありませんでした。

最初にルパンが「偽札だ」と見抜いた後に「次の仕事」が盗みっていうより正義の鉄槌みたいな感じなのは「ああそういうことするんだ」みたいに思った記憶はあります、怪盗なのに正義の味方みたいなことをするっていうのがルパン三世だなあって思ったっていう感じですね。

だから素直にふーんって思ってました。

逆に?富野由悠季さんみたいに明確に「ここ変でしょう?意味があるかもねー?」というすっごい意地悪な構成の作品だったりすると流石の私でも「えーーーー何これーーーー??!?!?!」と大騒ぎすることはあったんですが。

つまり私は作者の手のひらであぐらかいてるだけのやっぱりぼーっとした少年だったわけです。

カリオストロの城にまつわる謎を検証

じゃ知る限りの謎について私なりの考えを書いてみます。

※以前rdp3.comに書いてたけど消しちゃったので、その内容を思い出しながらこの先を書いてみます。

謎・冒頭で偽札を捨てるのにラストで偽札の原版を欲しがる?

国営カジノから夜盗んだ紙幣が朝になってよくみたら偽札だとわかりルパン三世が高速道路から全て捨ててしまうシーンがありますが、ラストではその偽札を印刷する原版を盗んできた峰不二子に「お友達になりたいわぁ」と言っている。

これはルパン三世が峰不二子の偽札の原版を欲しがっているのだから冒頭のシーンと矛盾しているというものです。

私の考え・偽札捨てたのに原版をルパン三世が欲しがった理由

偽札を捨てたのはルパンの職業が「泥棒」だから。

これの謎を解く鍵を「刑事コロンボ 25 権力の墓穴」の中に出てくる話に私は見つけた気分でいます

  1. アーティーという名の泥棒が盗みの過程でロサンゼルス警察幹部夫人を殺害したという噂が広まって彼の盗品を仲買人が買ってくれなくなった
  2. コロンボ警部がアーティーに宝石に見せかけたイミテーションを見せて「おまえさんこういうものを盗んだりするかい?」と尋ねると「物笑いの種になる」から盗んだりしないと答える

ルパン三世が泥棒に入って持ってきた紙幣もこのイミテーションの宝石と同じく偽札でした。

これルパンにしろアーティーにしろ仲買人やマネーロンダリングに使う相手に対して信用失墜に繋がるのでこんなもん盗めないんじゃないかなと思いました。

盗んだブツが偽物となれば「あいつのブツは取引できねえ」「あいつのブツは疑ってかかったほうがいい」とかになっちゃう訳、ですよね

あととあるサイトで宮崎駿監督がこの映画制作時期である1979年に「怪盗」という題材であることを今更感のある題材って感じで否定的に語っており、もうこの時点でルパンが動くとしたら戦争を始めようとしている奴を発見した時じゃないかと語っているそうです(出典喪失すいません)。

そうやって考えてみると同じ時期に宮崎駿さんが制作されたルパン三世は

  1. 死の翼アルバトロス 原子力爆弾を売り捌こうとした奴を倒す 1980年7月28日放送
  2. さらば愛しきルパンよ ロボット兵器を開発して売り捌こうとした奴を倒す 1980年10月6日放送
  3. カリオストロの城 世界中の偽札を発行し経済戦争を仕掛けている国の謀略部分を排除する 1979年12月15日公開

確かに戦争に直結あるいは経済を崩す(偽札が流通することでその国の紙幣信用が失われ経済が混乱する?)事を狙った集団または個人を対象としてしか行動していません。

ああ、あと思いついたけどこの偽札をルパン三世が捨てずに使用した場合、偽札を大量に流通させることに貢献してしまう訳ですから後で出てくるICPOで喧嘩してたアメリカやソビエト連邦の経済戦争に加担したことになってしまうので(盗んだ偽札を使用するなんて)できる訳ないですね(追記)。

だから偽札は捨てたわけです。

謎・偽札ダメなのにナゼ不二子ちゃんとはお友達になりたいのか?(偽札の原盤に何の価値があるのか?)

じゃあなんで不二子ちゃんとお友達になりたいのか?

偽札いらないんだったら偽札の原盤もまた商売にならないんだから要らないですよね?っていう謎定義がありました。

私の考え・ルパンはカリオストロの悪評をここで一掃したいから

 偽札の原盤を見せられた瞬間、ルパンの表情にご注目。

この表情どう思われますか?

もし欲しいものがあったらこんな顔しないっすよ。

この表情は

「うっわ、やっべ!」

とか

山田康雄さん風なら多分

「イーッ!?」

みたいなセリフが辛うじて合いそうなシーン。

これ峰不二子が最初(ルモンド誌の切り抜きを単車で持ってきたあたり)からこれ目的でルパンを終盤巻き込んで全部計画したって事なんでしょうね。

で、買い手を見つけたら後日ルパンに連絡して「XXさんはXドルで買うって言ってるけどルパンならいくら出す?」みたいな連絡してくるんじゃあないかなと思います。

クラリスの手前ルパンとしても偽札原版の流出は阻止したいので相当な金を払わされる事が見えているのでその時点で決着、つまり支払額をハンマープライスにされる前に確定させてしまおうという意図で「お友達になりたいわあ」と懐柔を狙って発言してるのではないかと。

でもさ、なんで峰不二子はそんなひどいことをするのか?

先にルパンが酷いことしてるからだと思います。

峰不二子はクラリスに「(峰不二子は過去にルパン三世の)恋人だった事もあったかな?」と言っているのでもう得意の色仕掛けはルパン三世に通用しない。

この前提がありこの辺は多分テレビシリーズとは別軸(パラレスワールド?)になっちゃってるんじゃないかと思います(1971年のテレビシリーズでは峰不二子に交際を迫るルパン三世がソファで一人残されてしまう話もあるので交際した実績はないはず。時系列的におかしい、つまりテレビシリーズとは違う世界ですよというのをわかりやすくするために時系列が合ってないことを示す1968年の物語してたのかも?)。

また別れた理由がなんなのか?も描かれてないので恋人じゃなくなった約一年前のタイミングで何かカリオストロの城の前に峰不二子が怒るような事件があったのかもしれないです、わかりませんけど。

トドメは、劇中オートジャイロでルパンがカリオストロ城から逃げる時に、クラリスと峰不二子でルパンの態度が全然違うっていうのがありましたよね。

クラリスには優しく、不二子ちゃんにはドスの聞いた声で命令口調。

えーっとね。

いい女で過去様々な男にチヤホヤされてた女性が別れた男からあの扱いってかなり怒りますよ。

こういうのすっごい敏感。

峰不二子はその1点或いは過去に何かあればそれを含めて2点でルパンにカチーンと来てます。

なので泡吹かせたい思いと、あともしかしたら別れの理由と事情がどうだったのかわかりませんけども一年ぶりに会ったし「随分(峰不二子の消息を)探したんだからぁ(多分嘘)」と言うルパン三世から改めて慰謝料をせしめようと考えたんじゃないだろうかなあ?

だからバイクで偽札の原盤持ってきて見せた時に、その場では見せるだけで持ち去っちゃった訳です不二子ちゃんは。

で前述の通り買ってくれればルパンでも他の誰かでもいいけど、ルパンは幾ら出す?

をやる気なんじゃないかと。

ルパンもそこそこ悪いことを峰不二子にしているので許されない世界に入ったと私はみております。

1968年の新聞が「今日の新聞」なのに百円ライターときつねうどんが出てくるのはおかしい?

峰不二子がハーレーダビッドソンでルパン三世にル・モンド誌の切り抜きを持ってきます。

その新聞の日付を見たルパン三世が「今日の新聞」だと断定します。

となると劇中出てくる使い捨てライター(100円ライター)とインスタントのカップうどんが出てくるのは矛盾していることになります。

使い捨てライターは東海さんが1975年に発明、マルちゃんのカップうどんは1975年に初登場なので1968年には存在しない。

これは矛盾であるということだそうです。

でも、れぇざぁ光線がある時点でそこ(時代考証)はどうなんだ?

カリオストロの侵入阻止装置が「(一国の組織なんだけどな・・・)素人にしては大袈裟」と銭形警部に言われてますが、あんな熱源かなんか感知して同じく熱を持ってるかもしれない機械は壊さずに侵入者やネズミ?だけをレーザー光線で攻撃するシステムがある時点で時代考証も何もあったもんじゃないんですが(笑)

そこはアニメだからってことにしてじゃあカップ麺とライターはなんだろう?

まず1968年設定の理由は正直ここはよくわからんです。

そもそも1968年だったらテレビシリーズの1971年時点でルパンと峰不二子の間には恋人だった過去がありそうに思えないし、石川五右衛門とは敵対してるじゃあないですか。

三年前にすでに峰不二子とは別れて一年後で石川五右衛門はすっかりルパン一味になってる時点でこれをテレビシリーズの映画版と考えるならすでに時系列はぐちゃぐちゃ。

問題のル・モンド誌の日付と曜日も実際のカレンダーと一致していません(ここは単にミスかなあ?曜日が1968年だと一致せず、映画制作されている1979年だと一致するんですよ)。

だからこれ時代背景考えても考えるだけ無駄なんじゃないかと思います。

こっち(テレビシリーズ)とは違う時間軸で走ってる話というか簡単にいうとパラレルワールドとか並行世界とかそういう話になってるんじゃないかなあ?

というわけでこの部分はわからないです。

謎・ICPOでアメリカとソ連が揉めてる理由は?

誰も疑問に思ってくれてないんですがこれって双方が冷戦状態で軍事衝突こそ表向き避けてる(朝鮮戦争とベトナム戦争で代理戦争させてはいるんですが)状態の中、お互いの国の偽札をカリオストロ公国あるいは伯爵とその部下に製造させて双方の国の経済を破壊しようとしていたと。

国際問題で高度も高度大高度な話なんで銭形警部が証拠品を持ってきたなんてICPOにしてみれば迷惑なくらいの話なわけです。

謎・あなたの心を盗んだ理由は?

この辺りは別項で書くかもです。

結論 宮崎駿は矛盾してない

カリオストロの城に関して私がみる限りにおいては矛盾してないんじゃないかなあ?って思いました。

昔の高度アニメオタク人材の皆さんにおかれましては色々詳しすぎるので矛盾点があるように見えちゃったんじゃないかなあ?

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