麻布台ヒルズ
Diary

いつか観ようと思ってた「市民ケーン」という映画を観たよ、ほらそういう映画たくさんあるでしょ?

風邪引いたの

出かけられないの。

刑事コロンボ観てたら劇中に市民ケーンがコロンボ警部の会話に出てきて、なんか重要なのかもと思って試しに観たの。

 

面白かったの

激面だったの。

導入部は重くて最初の15分くらいは退屈な人物紹介がそれもこちらの興味を上回る速度で早足進行なのが苦痛だけどそこもまあ狙いなのかもしれないです。

新聞社でケーンという人物の半生を映画風にまとめた短編映像が流れるんですが、短絡的で一面的ないわゆる「嫉妬深い男の視点」でタブロイド的に主人公ケーンの生涯が描かれるわけでまあここが短絡的であることは映画全体に影響する重要な主題になっていきます。

 

これが1941年の概念なの?ってくらい斬新でリベラル

ネタバレを防ぎながらギリギリ映画で描かれる一面をご紹介すると男が持ってる幻想を否定してる映画でした。

ただ驚きなのはこの映画が男尊女卑が世界中で当たり前なんじゃないかっていう1941年の映画だってことでした。

そしてどうも実在のモデルがこの主人公ケーンには存在していてつまり実話もこの物語の構成要素で何割か持ってるわけです。

荒唐無稽な作り話じゃないんですね。

まじこれに似たことがあったんですよ。

労働者がまだ今より全然貧しかった時代ですらこれだったんだなっていう衝撃の問題作でもあります。

映像手法的なところものちの映画に影響してるなあと思いながら見る部分もあったのですがそもそも市民ケーン自体が過去作品からの引用をしているのかもしれません。

あとwikiで指摘されてない点では役者の顔に明暗を付けて場面ごとに人物の方向性を定めてる気がします。

 

この映画見とくとニヤニヤしちゃうのちの映画とドラマ

インディージョーンズ1

雨に唄えば

刑事コロンボ 黒薔薇のエチュード

タイトル忘れた床板より低い位置から撮ってるカラー映画

 

 

 

ネタバレ覚悟の方はここを見てもOK

この映画を簡単に書くと人の幸せってお金で買えないんだねっていうテーマで、男性の勝手な言い回していうと「金で女は買える」という思い込みは現在の誤解ではなく85年くらい前にすでに「金で女は買えないよ、幸せもね」っていうのが判明していますよって内容なんです。

この市民ケーンって今こそ見た方がいい映画なのかもしれないなって、それは「道」とかもそうなんですけどね。

 

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主演が英語のイントネーションが綺麗って有名だったオーソン・ウェルズなんですが残念ながら日本語吹き替えです

映画 市民ケーン(日本語吹き替え版)

 

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