
仙台の仙台による仙台
仙台駅前の状況は凄まじかった。
ありとあらゆるチェーン店が東京で見かける以上の密集度で集まっている。
これだけあれば東京に住まなくてもここで充分だろうというくらい揃えているって事なのか?
そうか。
東北から東京への転出を止める一つの方法として若い人向けの商業施設を集めているのか?
なんて今思った。
仙台駅周辺は東京でも見たことがないくらい有名なチェーン店が密集している。
チェーン店って言ってもスープストック東京とか先にOPENしたエスパルの新エリアのフレッシュネスバーガーみたいなものからハイブランドにロフトにパルコにMOMAのショップに無印にスタバにベーグルベールグルに・・・とにかくなんでもある。
そりゃ探せばないものもあるだろうけど殆どのものが密集して存在している。
こんな街は東京にも存在しない。
そして急速にそっちの方向で若者全振りで街がつくられてる感じすらする。
これで若い世代の転出を抑えられるか、あるいは近県の何かを求めて東京に出てしまっている転出者や購買力(東京に出かけて買い物してる人の経済力)を東北で受け止められる。
かもしれない。
でもここには宮城っぽさが感じられるものがない。
東京から逆に来た私には物足りなかった。
この仙台の駅近くにある朝一は、そんな中で唯一仙台駅周辺にあった宮城県だった。
コロッケ屋さんと肉屋さん
この市場の中にコロッケ屋さんと肉屋さんがあった。
肉屋さんは老舗で人気があると見た。
周囲の店が閉店し退店までしてるのにここだけ残ってるからにはお客さんが固定的についていて、かつ、このお店を目当てに来客があるという事だ。
だから帰郷日だってのでベーコンを買ってみた。
次にコロッケ屋さんを発見。
お客さんがたくさん来ていてもうすぐ全部売り切れそうだった。
こりゃ人気あるなと思い買ってみた。
安いのにたくさんコロッケが入っていてお得感満載。
店員の女性がなんかそっけなかったので私は買ったコロッケを店員さんの前にかかげて
「これ仙台の思い出」
って言って笑って見せた。
店員さんは呆気に取られたような表情になってちょっと悲しい出来事でもあったみたいに
「また来てください」
と言ってくれた。