呪縛の紐の女優さんはかなり高等な知性をお持ちなのかもしれないと思います。
役割に対して怯む事なくその「ご馳走感」を隠さず晒しているし、その矛先を受ける覚悟すらあるんだろうなって役所をしっかりプロとしてこなしていました。
真骨頂はキスシーン。
犯人の男性とアリバイ作りにそれと知らぬまま加担させられていくオフィスでのシーン。
英語版のセリフで2人を追いかけていくと女優さんが脚本を超えたところで演技しようとしてたのかなと思わせる演技を続けています。
ただ俳優さんがそれに乗ってこない。
あれが脚本通りだとはわたしには思えないんですよね。
考えすぎかもしれないですけど。
ただ、パワーバランスがくるくる変わっていく様は本当にコロンボの中でも屈指の名シーンになってるようにわたしには思えます。