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(64)「死を呼ぶジグソー」
https://ja.wikipedia.org/wiki/刑事コロンボ
この話について
ピーターフォークはもうコロンボやる気なかったんだろうなあという内容。
原題は ‘Undercover’。
コロンボ警部が内偵をするってストーリーでして、所謂、殺人事件が起きてコロンボ警部がそれっぽい人に付きまとうというフォーマットじゃないんですよ。
あのヨレヨレのコートも相手に合わせて着替え、変装してますしね。
テレビ局「刑事コロンボを制作したい」
ピーターフォーク「もう違うものが演じたい」
じゃあコロンボ警部がいつもと違った捜査をするってことにして制作すれば良くね?
っていう折衷案じゃないかしら?
ここからネタバレます
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エド・ベグリー・ジュニア
ご覧になったらわかりますけど
「ああ、こいつ犯人か何かなんだろうな」
という登場の仕方をしますシナリオ的に。
でっかいカバンから問題の書類出すんですけど、あとは空っぽっていう
「どこが保険屋なんだよ?」
という怪しさ満載の男を演じています。
この俳優さん、過去には映画でピーター・フォークさんと共演の過去あり。
CSIマイアミでも割と大きな役を持ってた方です。
エドワード・ヒバート
途中出てくる気持ち悪ーい男の人を好演しております。
犯人のエドさんよりエドワードさんの方が印象には残るかもしれません。
ただこのかた、今回の役は大変でした。
途中まで嫌ったらしい気持ち悪ーい男を演じていたのに、土壇場で急に泣き出す変な男の役だったんです。
あそこどう理解したらいいんだろう役者さんも視聴者も。
なんかね、急なんですよ。
俳優さんは悪くないと思うんだけどなあ・・・。
エドワードさんちなみにこの感じの役で他の作品にも出ててよく知られた方みたいです。
要るかなその写真?
最後にオチですが・・・。
いやあジグソーって言ってるのはジグソーパズル風にカットされた写真を集めると、400万ドルが隠された場所がわかるってシナリオなんです。
が。
いるかなあそれ?
犯人が持ってる最後のピースには場所にマークがついててそこから金が出てくるんですけどね。
写真揃うとその場所が特定できるかっていうとそうでもないと思うんですよね。
全ての写真揃うと場所がなんで特定できたのかも変だし
逆にあの写真でわかるくらいなら犯人が女から奪ったピースだけでもわかると思うんですよ、とっとと金持って逃げればいいものを
なんかねえ、つめ甘い脚本って感じですね。
みすたコローンボ、イタリアーノ Mr. Colombo is Italian.
今回変装で一個だけ面白いところが。
イタリアンマフィアに見える「高いスーツ」を着たコロンボが日曜の礼拝にやってきたイタリア系の女性に話しかけます。
コロンボって名乗ると「あのコロンボ家の?」って言われるんです。
どのコロンボなんだか知りませんがまあここから身の上話が始まるんですが、これがなんだかコッポラのゴッドファーザー見てるみたいなんですよ。
登場シーンの曲もそれっぽいし、ピーターフォークの話し方も完全にそれ系(マーロンブランドによるドン・コルレオーネの発生を真似た感じにしている?)。
最後に女性がコロンボに「千ドルまだ受け取ってないから催促してくれ(脅してくれとまで言われる)」と「問題解決を迫られる」あたりは結婚式の裏で陳情を聞いてるコルレオーネ(マーロン・ブランド)の小物版って感じで面白かったです。
コロンボは旧作でもMr.SALVATORE DE FONTE氏と「同じイタリア系」だって事でイタリア語で話すシーンがあったりがっちりイタリア系設定ですもんね。