そもそも誰なの?
今(2025/02/24とか)東京駅近くでビアズリー展が開催されてますが、この方は19世紀末のイラストレーターの方です
白と黒で描かれたイラスト作品が有名で浮世絵的な影響の見られる作風は逆輸入的に日本でも受けたらしく現在に至るまで長らくそのファンが存在する様です
かくいう私もその1人でありまして、何ととち狂った事にビアズリー先生に憧れるあまり不遜なコラージュまで制作してしまいました

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド ビートルズのアルバムのジャケットにも登場
著名人が居並ぶこのアルバムジャケットにもビアズリー先生は登場されておられます
wikiによれば上から二列目の1番左の方だそうです
ジョンレノンさんがオノヨーコさんの影響下に入った時期なのでそこから来てるんですかね?
それともスチュワートサトクリフさんから聞いていたのか
ご自身で注目されておられたか
或いはジョンレノンさん以外の方の発案かは分からんですが
重要なアーティストとしてここにもピックアップされてるんですね
東京神保町の古書店では長らく看板にビアズリー先生のイラストが使われてました
今もそうなのか確認してませんが少なくとも何年か前に神保町の古書店でビアズリー先生のイラストが看板に使われていて
私はビアズリー好きな方がここにも居るなあくらいに思ってました
が
そもそもビアズリー先生は日本では人気の高い方だったみたいです
私もその1人ではあるんですが、そんなに多くの支持者が居るとは知りませんでした
ビアズリー先生ごめんなさい
女性人気が高い?
2024年からビアズリー展が2025年開催される事に注目されてるかたの書き込みがSNSに存在してました
書いてる感じからして女性がな?
と思いつつ
じゃあ来場者の方も女性が多いのでは無いか?
と思ったら予想通りでした(2025/02/23行って来ました)
ビアズリー展にはBOOKOFF顔負けのオトナのコーナーがある(18歳未満禁止の妖しいお部屋)
マジびびったです
美術館の展示なのに
18禁コーナーがありました
アニメじゃ無いです
ほんとのことです
ビアズリー先生が晩年(と言っても20代前半)に多分お金のために仕方なく描いたと思われるエロティックな挿絵が展示されてました
私は画集などで アリストパネス『女の平和』挿絵 (1896) を観てオーブリー・ビアズリーは物凄く大胆で下品なエロスも厭わず描いた人なんだなあ
でもこれも先生の作風であり先生が好んだ芸術なのだ!と考えていました
エロスとグロテスクは確かにビアズリー先生の大事な要素ではあるのですが
流石にこの一連の作品は望んで描かれたことではなさそうです
山田五郎先生によるありがたい解説
2025/02/23ビアズリー展
2025/02/24はこの動画でおさらいしました
いやー
最晩年(25歳)は悲しいです
お姉さんメイベルさんのWIKI
富野由悠季さんあなたは現代のビアズリーか?!
挿絵を依頼されたビアズリー先生、山田五郎先生の解説にもあるんですが
作品には登場しないシーンを平気で描いてくる
新人アーティストだったそうです
マジかよ
それってまだまだナウなヤングの富野由悠季さんが手塚治虫大先生原作のラストを勝手に変更してテレビアニメ作っちゃったのに似てるじゃん!
でもビアズリー先生のほうがまだ優しいかも
だって一応ビアズリー先生は原作に書かれてないところを埋める様に描いてるから
富野さん結論すら違うんだもん
うん
ビアズリー先生の勝ち
(?)
実のお姉さんは女優さん
メイベルさんとおっしゃるお姉さんがおらたようです
サロメの有名なイラストには2バージョンある
ビアズリー展でも両方展示があり、山田五郎先生の解説にも2作品登場しますが山田先生の解説によれば著名な美術関係の方が最初に書いた作品としてのイラストの方が優れていると評価されておられますが
私は個人的に挿絵に使われた方のバージョンが好きであります
私が挿絵バージョンが好きな理由はそっちの方が画面が整理されているからです
印刷技術の関係で手に入れられた手法
ビアズリー先生の技法は印刷する時こうなっちゃうんだよなあ
と言う状況に対する対応から考案された面もあるような事がビアズリー展で書かれていたように感じました
アナログ世界では制約に対する解決が手法に変わっていくことがままありますが、それはもちろん限られた知能の持ち主だけができたことで誰も彼もできるわけではないと思います
その意味でもビアズリー先生は傑出した才能の持ち主であることは言うまでもありません
同じようなケースではNASAの宇宙開発において極めて制約の多い技術リソースの中で見事に月着陸と地球帰還の手法(月軌道ランデブー)を考案されたのもこれに似ていると私は考えました