東京ラブストーリーと同じ時代に渋谷にいるとかえって全体像が見えにくい
東京ラブストーリーが放送されたのが1991年、翌年の1992年には私はよく渋谷で仕事してました。
私が渋谷で仕事の内容を聞いて自社に持ち帰り開発メンバーに伝え作業を進めるって感じ。
なので渋谷の取引先の人に説明を私が受けなきゃならないのですが、そこで発生した事件がありました。
相手の女の子に町中華で仕事の話をされる
昼食に誘ってもらえて2人で取引先が入ってたビルの向かいに当時あった町中華に連れて行ってもらい、そこで仕事の説明をされるという体験をしたのでした。
当時自分がなんて答えどう思ってたか忘れちゃったんですが、これ東京ラブストーリーでリカさんがカンジ君に最初、仕事の話するのとほぼシチュエーション。
しかもセリフの一部が同じなんですよ、その女の子が言ってた事とドラマの台詞(時効だよね?いや、この後渦中って言葉を出すのに必要だったの許してください)
ただ当時の私ってドラマとか観てなくて何が起きてんのかさっぱりわかってませんでした。
数年後に東京ラブストーリー見て「あ、これやってたのか」って気付き驚いたのだけは覚えてます。
渦中にいるとわかんないけど
あの時代の渦中に居た私達には多分わかってなかったんだと思うんですが、これって多分人々の関心が社会や生活の不安から恋愛に移行していたから発生した現象みたいなもんだと思うのです。
まず社会の安定と進化にはそれを裏付けるように女性の社会進出と関心の変化が不可欠です。
考えてみてください、あの時期にカンジ君も私も同世代の女性に仕事の説明されてるんですが、もう少し前の時代だと女性は補助的なルーチンワークしかさせてもらえず男性に説明する仕事なんてほとんど無かったんじゃないでしょうか?
そしてドラマの中心にあるもの。
それが恋愛になっちゃった。
俺たちの旅とか俺たちの朝とか再放送で数年前に見ましたけど、もうちょっと人の生き方とか社会にの中の若者みたいな話があって恋愛はその一要素に過ぎませんでした。
ところが東京ラブストーリーときたら恋愛の話でしかなく、主観的には赤名リカさんから見たあの世界って感じで主体が女の子の恋愛なのです。
戦争、経済成長、バブル期へと時代が緩やかに人の生き様を贅沢にした
国道駅にみる戦前の恐慌、戦中の傷跡。
俺たちシリーズなんかのドラマに見える経済成長期の若者の葛藤。
そしてバブル末期に東京ラブストーリーが出てきて惚れた?って事だけでほぼ1クール話が作られ視聴率も高かった。
そうやって人々は良いとこに行ったんだと思うんです。
だから凄く意味深いドラマだったんじゃないなかと私なんかは改めて思うわけなんですが。
そして私は助けられて育てられる
通勤中コートにいつの間にか付けられてた口紅の跡が残ってて、出勤先でみんなに笑われたんですが、ろくに話したこともない職場の女性がこっそり染み抜きかなんかで綺麗にしてくれてた事もありました。
思い出した、あの時はお礼も言えなかったけどありがとうございました。
なんか、「私が消したのは内緒だよ」みたいな話してんの見ちゃったからかえって言えなかったんですよ。
言わなくて良いよねこの場合。
だからこれが初めてってわけじゃないけどその町中華で説明してくれた女の子には大変お世話になりました。
教わったことも数々ありましてテーブルマナーは未だにやってます。
女の人っていうのはほんとうまいこと物事を運ぶんですよね。
すごいなぁ。
さて、あの女の子はちゃんと幸せになったのかなあ?