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私の考え

衰退発想が招く汐留ゴーストタウン化現象 テレワークを理解するのではなく拡張していく発展発想が必要

衰退発想 汐留ゴーストタウン化現象

汐留にビルが乱立した頃はまだ自分も電車通勤していたので待ち合わせした後、汐留にあった小さなタワーレコードの支店を見に行ったりしていた。

当時を知っているだけにゴーストタウン化しつつあると聞いて少々驚いている

 

高輪ゲートウェイに奪われるテナント

田町は地味な駅だったし田町は隣の品川駅との間が妙に離れていた。

だからって間に駅を作るのはどうかと思う程度の微妙な間隔で実際長年そこに駅はなかったのだが、2020年に高輪ゲートウェイ駅がこの間に開業した。

なぜ高輪ゲートウェイなどという駅名なのか?という駅名に対する反対運動が盛り上がりを見せた関係で報道側もあの周辺にゲートウェイ構想なる都市構想が存在することが一般に広く知られることとなった。

オフィス街から住宅、商業施設や文化施設、それに羽田空港への新線建設なども計画に盛り込まれていてかなり壮大な街づくりが始まっている。

この結果、汐留はこの高輪に比べると古くてアクセスの悪い町になってしまったという事らしい(そんなに高輪と汐留近くもないのにねえ?)。

 

そもそもオフィスは必要なのか?テレワークの未来

テレワークの一時的な拡大と衰退はコロナ禍におけるバブルみたいなものだ。

あれは人間と人間が敵対しない形の新時代に発生した戦争だったように思える。

戦時下に一時的に拡大し縮小したテレワークだがPCを自宅に持ち帰って仕事させただけなのでうまくフィットしなかった企業が多く現れた。

しかしテレワークが一時的にではあっても知られた以上はもう終わりだ、通勤は居住地から1時間以内の移動半径でしか選択できないがテレワークはメッシュネットワーク上にあればどこでも仕事が選べる。

そして通勤時間の2倍の時間が作業者にボーナスとして支給される、それは自由時間という自らの意思で好きに使える自分の時間という名のボーナスであり最高の福利厚生になる。

私が「テレワークをコロナ禍で拡充させる方策」に「テレワーク実施率を政府が調査公表する」と提案したのもこれだ。

テレワークの実施率が高いと仕事の公募に対する応募数が増え条件のいい従業員が確保しやすくなるから企業側にメリットがあるのだ。

 

汐留の状況はオフィス需要が減ったという事では?

高輪ゲートウェイ構想を聞いた時の素直な感想はまだオフィス需要があると業界は見込んでいるんだなという事だった。

  • 人口減少時代なのにまだ高輪にオフィスを建設している
  • 都内各地にヒルズ系のビルも増えている
  • 全国的にタワーマンションが売れている

これらの事から賃料で生計を立てている業界からはまだまだ需要があると見込んでいるしそこには需要があるという証左なのだろう、だって維持建設費は莫大だしこれを外したら会社は傾く上にこの規模ならおそらく平均株価すら下げかねないからだ。

でもそうじゃなかった。

実際はオフィス需要のピークはとっくに終わってるのかもしれない。

新しい町ができると民族が移動するようにそちらに移り住んでしまうだけで例えば高輪ゲートウェイと言えども20年後にどんな状況になっているかわからない

物流拠点ぽいから無理だろうけど品川区八潮にもJR貨物あたりが持ってそうな広大な土地があるから、ここでもゲートウェイ構想は可能だ。

高輪よりむしろ羽田空港に近く、JR東日本プレスリリースによると羽田空港アクセス線のルートにこの土地は隣接してそうなのだ。

それか高輪ゲートウェイが上手く発展すれば高輪ゲートウェイとのアクセスの良さを売りにより羽田に近い八潮ゲートウェイを考えるかもしれない。

ただ距離みたいなものにまだ期待できればの話だ(テレワーク化しちゃうと思う)。

 

そもそも8時間も労働する必要がない

労働時間を固定したまま生産性だけを上げているので人間が限界に近付いている。

テレワークの生産性が実は人間が許容できるバランスなのだろう。

生産性はテクノロジーで今後AIなど加速させるものが存在する。

過去の経験則で仕事をする必要はないAIがそこは補える。

人間は発想する存在になる。

現在のような8時間絶え間なく何かをしている必要はないだろう。

大事なのは人間が考える時間と、考える遺伝形質を持った能力の問題だ。

汐留のゴーストタウン化が本当に起きたとするならそれはキャパシティーをこえてインフラが整備されていることを意味するし、今後もそれは加速するだろう。

人は投資先と建設目的を再考する時期に来ているのではないだろうか?

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